なぜ日本人は英語が話せないと言われるのか?理由をいくつか考えてみました

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昔から日本人は他国の人に比べ英語が話せないと言われています。

実際自分もいろいろな国を旅しましたが、確かにその一面はあります。

自分自身も中学時代から大学卒業まで10年近く勉強してたはずが、日常会話となると当時たいして話せませんでした。

同じアジア圏でもマレーシアやベトナムやインドなどは英語が普通に通じました。

なぜ日本ではあまり英語が通じないのか、自分が感じた理由をここではいくつかピックアップしたいと思います。



英語を普段の生活で必要としない

普段の生活で英語を特に必要としない、これがまず一番大きな理由だと感じます。

日本で生きる限り、日本語だけで十分生活できてしまいます。
英語ができないと生きていく上で死活問題になる、といった状況ではありません。

一方でインドやベトナムやマレーシアは英語ができないと死活問題になるケースがあります。

普段から海外から観光客がたくさん来るので、英語ができれば直接ガイドやタクシーなど交渉してお金を得ることができます。

英語が稼ぎに直結する人の割合が多いのです。

自分も実際にインド・マレーシア・ベトナム・シンガポール等旅しましたが、どの国でも英語が普通に通じました。

というかインド・シンガポールはもはや英語が公用語ですね。

英語の学習時間が足りない

英語の学習時間が足りない、というのも一番もしくは二番目に大きな理由だと感じます。

自分自身が中学校・高校まで英語を勉強してきましたが、基礎的な意味や文章は理解できるようになっても海外の人と話す、となると全くでした。

恐らく他の大半の人も同じだったと思います。

その後も大学でも英語の勉強を続け、卒業後にようやく簡単な英会話ぐらいなら海外の人とできる、というレベルです。

それでもビジネスレベルやネイティブが通常の速度で話す日常会話には全くついていけませんでした。

学校で1日50分学ぶだけでは全く足りなかったのです。
家に帰ってからもその倍以上の時間を毎日勉強して、ようやく基礎的な英会話ができるかどうか、といったレベルだったのです。

中学・高校の授業時間だけではそもそも全く足りないのです。

よく日本の英語教育自体に問題がある、と言われますが、そもそも英語の勉強に費やす時間が全く足りていない、というのが自分が英語を学び続けて一番強く感じた理由です。

綺麗な英語に慣れてしまっている

学校で並ぶ英語はとても綺麗で聞き取りやすいです。

英検やTOEICのテストなどもそうですが、とてもクリアできれいな発音の英語です。

この綺麗な英語に耳が慣れてしまうと、実際の場でネイティブや他国の人と対面して話す時、相手の話す英語が全く聞き取れないという状況が起こります。

現実で使う英語はもっとくだけていたり、短縮して繋げて話されたり、イントネーションも違ったりします。

綺麗な音に慣れてしまうと、自分が習って知っている単語でさえ全く理解できず相手の話す英語がほとんど理解できない、という現象が発生するのです。

現実の場で使われる英語を理解するには、学校で習う教科書通りの英語だけでなく、海外のドラマなども見て、生の英語をもっと聞く必要があるのです。

英語を話すことにシャイで完璧を求めすぎる

シャイで完璧を求める、というのは日本人の特徴という部分でもあるかもしれません。

正直自分は日本人が全く英語を話せない、ということはないと思います。

ただ、英語を自ら話す場面がほとんどなく、実際の場面では緊張して話せなくなってしまうのだと感じます。

また、間違って変な風に思われたくない、話すのだったら間違いのない完璧な英語を話したい、というのも大きな理由です。

要は単にメンタル面の問題、ということですね。

自分が世界を旅した限り、みんな合ってる合っていないを気にせずバンバン英語を話します。
人のことは言えませんが、訛りがかなり強かったりする人も多いですが、全く気にせず話しかけてきます。

間違っていようがいまいがとにかく通じれば良い、というスタンスです。

英語力がどうこう以上に、とにかく勇気を持って話す、というメンタルの部分も大きな違いだと感じます。




まとめ

正直日本人は英語を話せないわけではなく、話す勇気がなかったり完璧を求めるあまり英語を話せない、というのが大きいと思います。

中・高、そして今では小学校と何年も英語を学び続けているので全く話せない、ということはありません。

簡単な道案内や食事の注文・ホテルの予約ぐらいでしたら高卒レベルの英語力で十分ですし、ほとんどの人ができるんじゃないかと思います。

ただ、ネイティブレベルの日常会話となると、学校の授業では圧倒的に時間が足りていないと感じます。
綺麗な英語だけでなく、日常で使われたブロークンな英語も海外ドラマなどを見て聞いて覚える必要があります。

自分自身も英語をそれなりに聞き取れたり話せるようになったのは、アニメやドラマを英語音声に切り替えて毎日聞いてシャドーイングしたりしたからだと感じます。

現在はYouTubeにNetflixにその他英語教材も豊富に揃っているので、英語をマスターできる環境、そして時間も昔に比べ圧倒的に縮まっていると感じます。

小学校でも今は3年生から英語の授業が必修化されました。

観光客も過去最高に日本に来ているので、これからの世代の方は日本人が英語が話せない、というレッテルも消え、普通に英語を話せるようになっていくのでは、と個人的に思います。