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英語を公私ともにずっと使用している自分ですが、かなり昔から心の奥深くで思っていたことがあります。
英語って学ぶ意味本当にあるのかな?
自分は英語の勉強にトータルで何万時間も費やしているので、言ってて我ながらちょっと切なくもなりますが・・。
とりわけ今AIの英語翻訳能力がもはや英検1級レベルです。
しかもこれが無料で使えてしまう。
そんな時代になっても英語学習に何千時間~何万時間人生の貴重な時間を投下してまで英語を身につける必要性は果たしてあるのだろうか?
ここではAIが台頭する時代に英語を学ぶメリット・デメリットについていろいろと自分の考えをお伝えできればと思います。
目次
英語をある程度話せるようになるまでに人生の貴重な時間をかなりもっていかれます。
恐らくネイティブスピーカーと話せるようになるまでには数千時間、もしくは1万時間は勉強する必要があります。
ちなみに中・高の英語学習時間だけでも1500時間程私達は英語を勉強しています。
今はプラスで小学校でも英語を勉強しますね。
ですが、この学校での学習時間だけでネイティブスピーカーとすらすら話せるようになる人は一体どのぐらいいるでしょうか?
恐らくごくごく僅かの人達だけです。
1500時間かけても読み書きなど基礎の基礎しか習得できないのです。
自分に関しては大学まで行って英語専攻していたはずなのに、初めてオーストラリアに1人で行った時は全くネイティブの英語にはついていけませんでした。
もちろんこちらのことを気遣って話してくれる英語は理解できます。
ですが、ネイティブ同士の会話は早すぎてほぼ理解できませんでした。
何千時間も英語学習をしたのに日常会話レベルではまったくついていけなかったのです。
自分がようやくネイティブスピーカーとも対等に話せるようになったのは、恐らくトータルで1万時間以上勉強してからの話です。
どうでしょう?
1万時間もしくはそれ以上の貴重な人生の時間を費やしてまで英語を勉強する価値は果たしてあるのでしょうか?
それだけの時間があったら数百冊本を読めますし、副業すれば数千万円稼ぐこともできますし、なにか別のスキルを身に着けることもできます。
そこまでして英語を学ぶ必要は本当にあるのでしょうか?
AIの英語力が一般の私達日本人よりはるかに高いです。
現在はTOEIC900点後半レベルなのではないかと思います。
英語を勉強しなくてもAIが代わりに翻訳してくれます。
自分も実際にDeepLという機械翻訳サービスを時々使いますが、そのレベルの高さにびっくりします。
しかも年々精度が上がっています。
AI前は自分も何度か翻訳の仕事を依頼されやっていたこともありましたが、AI後はぱったりこなくなりましたね ^_^;
もはや高いレベルや専門性を必要としない翻訳でしたらAIによる翻訳で十分なのです。
読み書きだけでなく、通訳にもこの影響は及んできています。
ポケトークはずいぶん前に発売され、双方の言葉を切り替えて通訳してくれます。
しかもけっこう長い文を話しても、瞬時とまではいきませんが、大きな間もなくすぐに通訳してくれます。
海外旅行など観光ではこのポケトーク1つあれば英語ができなくてもほぼ事足りると感じます。
そのレベルもAIが学習するので翻訳同様毎年レベルが上がっています。
英語ができなくても今はAIが代わりに通訳も翻訳もしてくれる時代なのです。
英語を学校で習った後、その後も日常的に英語を使う人はごく一部の人達です。
貿易関連や海外関連の部署、外資系の会社などに就職しない限りは普段英語を使う機会はないと思います。
日本の会社に就職し、その後もずっと日本に住み続けるなら英語を使う機会はほとんどないと思います。
実際自分も含め大半の日本人は日本の企業に就職し日本にずっと住み続けます。
もちろんまれに英語を使う必要がある時もでてくるかもしれませんが、上記の通り今はAIによる機械翻訳があり、仮に対面でもポケトークなどがあれば事足りてしまいます。
日常でほとんど使う機会がない英語に人生の数千時間以上を使うのは果たしてどうでしょう。
AIが高レベルの翻訳・通訳をしてくれると書きましたが、まだ完璧ではありません。
自分もDeepLを時々使うと言いましたが、ごくまれに、いや、その翻訳はちょっと違うんだよ、ということがあります。
このニュアンスなどの間違いは、逆に英語をしっかりと勉強していないと気付けない部分だったりします。
英語が分からないとAIのミスに気付けないのです。
私的な部分でのミスならまだ良いのですが、これがビジネスレベルでのミスとなるとたった1語のミスが命取りになることもあります。
プロの翻訳家で全てAIに任せている人は恐らく今でもいないはずです。
仮に一部使ったとしても、最後には自分自身で全て見直し修正しています。
AIが進化すればミスもなくなるだろう、という意見もありますが、それも確かにその通りだと思います。
形式的な文や決まりきったルールや型がある文章に関してはその通りです。
ただ、小説・アニメ等はどれだけAIが進化しても恐らく完璧にたどり着くのはほぼ不可能なのではないか感じます。
なぜなら文章の裏に隠れている人間の感情面なども読み取って翻訳する必要があるからです。
あえて書いてある文章や文字通りに訳さず、全く別の言葉や言い回しを使って意訳する必要のあるケースもしばしばでてきます。
もし小説・アニメの完璧な翻訳も可能になるとしたら、本当にドラえもんのような自分自身だけの独自の感情を持った自律型ロボットなどができた時です。
近いものはできると思います、というかできています。
ハンソン・ロボティクス社のソフィアなどは人類を滅ぼすと発言したことで一時期物議を醸しました。
ですが、大量のデータから学習するのではなく、心という人間独自の不確かなものを持つAIロボットが今後本当にできるかは今のところまだまだ未知数です。
映画やアニメのキャラクターが本当に話している言葉を理解することができます。
自分は映画やアニメを英語音声で見るのですが、たまに日本語に切り替えると全然違うことを言っていたりします。
尺の関係などで意訳された、ということです。
意訳されていなくても、ちょっと表現や単語が変えられている場合もあります。
いや~でもそれだと日本語だと穏やかなキャラなのにちょっとその表現だと激しいキャラになって印象変わっちゃうよな~、ということもしばしばあります。
本当に登場人物が言っていることやキャラを掴むには、自分自身で英語を理解するしかありません。
翻訳や通訳のトップレベルの人になると、業界の著名人にも会うことができます。
戸田奈津子さんがトム・クルーズと交流があったり、大谷翔平選手には元は水原一平氏がいましたね。
トップレベルと言いましたが、正直そこまでのレベルでなくても英語を勉強して翻訳や通訳をしていれば著名人に会う機会があります。
というのも自分自身がアメリカの友人に頼まれプライベートで著名な映画監督の方々の通訳をした経験があるからです。
日本の人でしたら恐らく誰もが知るぐらいの方でしたが、というより海外でも今はその作品からも有名になってますが、英語を勉強していなかったらまず依頼されることはなかったです。
単純に憧れの著名人などがいて、将来通訳や翻訳などをして会いたい、という理由だけでも英語は勉強する価値があります。
海外でいきなり通訳機器を取り出して話す人と自分の言葉で直接話す人とどちらが好印象を持たれるでしょうか?
日本にきた外国の人で、片言でも日本語で必死に話す人と通訳器片手に話す人とどちらに心の距離が近いと感じるでしょう?
直接その国の言葉を覚え話す人ではないでしょうか?
確かに利便性で言えば圧倒的に通訳器でしょう。
ですが、“人間は感情的な生き物”です。
その人を知りたいのです。
日本人が英語をすらすら話していたら、それは英語の勉強に相当な時間を費やしたことが読み取れます。
片言でも日本語を話す海外の観光客がいたら、この人はあえて英語ではなくマイナーな言語の勉強に時間を費やし今話している、と自分は感じます。
言葉はその人自身なのです。
その裏にあるその人の努力や他文化に対するリスペクトを私達は読み取るのです。
だからこそ、その人がよりいっそう好きになったり、もっと交流したい、おもてなしをしたい、と思うのではないでしょうか。
バイリンガルの脳は前頭野や脳全体が活性化しています。
スウェーデンのエジンバラ大学の研究では、語学を13ヵ月間勉強させたグループの海馬や大脳皮質が語学以外の勉強をさせたグループより発達していたことが分かりました。
イギリスのエジンバラ大学の研究では、外国語を学んだ人が学んでいない人に比べ、学力・記憶力・情報処理能力が総合的に高いことが判明しています。
母国語のみを話すモノリンガルに比べ、他言語も話すバイリンガルは記憶力、言語力、判断力、計算力などの認知機能が向上し、脳の活性化につながるということです。
また、他言語を話すことはアルツハイマー病やその他の認知症の発症を平均4年~6年遅らせるという研究結果がアメリカ・イギリス・カナダなど世界の国々で発表されています。
これらの研究結果からも他言語を学び話すことは脳の健康に有効だということが分かってきています。
正直無理に英語を勉強する必要はないと自分は感じます。
数十時間~数百時間で英語がマスターできるのでしたら費用対効果は高いですが、日常で話せるレベルになるには数千時間以上費やす必要があります。
それだけの時間があったら別の何かのスキルをマスターできますし、本も何百冊と読めます。
実際に普通に日本の中で生きて日本の人だけと過ごすなら使う機会もほとんどありませんし。
英語が緊急で必要な場合もAI翻訳などで大抵事足りてしまいます。
それでも英語をお勧めしたい人がいるとしたら、英語を高いレベルでマスターしたい人・字幕なしで海外の映画を見たい人・外国の人と直接自分の言葉で交流したい人などです。
現在のAIではついていけない分野です。
逆にこの分野でないと、英語の必要性は淘汰されAIで代替できてしまうと感じます。
英語を中途半端に初めて中途半端にやめてしまうのは時間がもったいないので、最初から英語を勉強しない、という選択肢もあります。
英語を勉強するのでしたら、しっかりと目標を設定し地道に勉強すれば、英検準1級・TOEIC800点後半は十分可能です。
このレベルになれば英語も楽しくなり、直接対人でのコミュニケーションも可能です。
結論として、英語は全ての人が勉強するべきだとも思いませんし、英語が全く必要ないとも思いません。
その人によって英語を勉強するべきか否かは変わる、というのが自分の答えです。