英検1級に独学で合格できたので勉強法とお勧めの参考書をお伝えします!

英検1級合格
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英検1級に何度も落っこちた末、数か月前にやっと合格することができました。

海外留学をしたりスクールに通ったりもしなかったので、一応全て独学でなんとか合格できた形です。

おかげでそれなりに時間はかかりましたが。 ^_^;

ここでは筆記・面接を含めどのように勉強したか、どんな参考書を使ったか等お伝えできればと思います。

ちなみになんでもかんでも英語を勉強するのではなく、というか時間もなかったので、自分の中で最小限で集中して取り組んだ勉強法となります。

英検1級筆記テスト合格にお勧めできる参考書

まず英検1級に合格に必要になるのは勉強するための教材です。

正直、いろいろ種類があって、まず決めるのに時間がかかります、というかかかりました。

結果いろいろ他の人の口コミを調べた上で、購入した多くの人から高評価、これを買えばきっと外すことはないだろう、と自分でも思えるものを厳選して購入しました。

ただ、評価が良いからといろいろと取り組むと逆に効率が悪いと感じたので、中でもこれだ、っと思える1冊(分野によって時に2冊)を単語・長文・英作文・リスニング・面接対策、と各項目ごとに分けて購入しました。

後は時間が許す限り何度も繰り返して読んでいく形です。

単語には「英検1級でる順パス単」

まず、一番かける労力が少なくて、一番大きく得点を取ることができるのが単語・熟語です。

1次試験で25/100は単語・熟語が占めているからです。
全体の1/4が単語・熟語なのです。

その他のウェイトはListeningが27/100、Writingが32/100となります。

文脈の意味さえ分かってしまえば、後は適切な単語を入れていくだけなので時間も長文問題のようにかからないし、一番労力を少なくしてしっかり点数を獲得できる箇所なのです。

自分はこの単語・熟語だけは受ける前からかなり自信がありました。

最終的に何度も落ちてはいますが、受ける前からこの単語・熟語のパートだけは合格者よりもっと上の点が取れているはず、と自信がありましたし、実際合格者よりはるか上の点を毎回取っていました(ただ他がずいぶん悪くて結局落ちているんですがね f^_^;)

じゃ~なにか特別なことをしたの?ということですが、自分は時間を最小限に抑えたかったので購入したのはこの一冊、「英検1級でる順パス単」のみです。

これ以外に単熟語の勉強にはなにも使っていません。

ただ、徹底的に毎日のようにこの一冊を繰り返し読みました。
合格するまでに最初から最後まで5週は読んでいると思います。

5週以上読むのはかなり時間がかかりますが、自分はとりわけ覚えた翌日には忘れているタイプなのでそのぐらいやらないと脳に定着しなかったのです。

この時に、単語を正確に発音してみたり(声にださず脳内でもOKです)、となりに記載されている例文も同時に読み解くとより効果的に単語が定着します。

もし、単語・熟語のパートでしっかりと点をとりたい、というのでしたら、自分は「英検1級でる順パス単」が一番お勧めです。

詳しい勉強法はこちらの記事でも紹介しています。

英検1級の単語は難しい?READINGパートだけ合格者平均点より上だったのでその覚え方をお伝えします!

少なくともこれ一冊で自分は合格ライン、というより合格者平均点のはるか上の点数を毎回とることができていました。


長文には「英検1級長文読解問題120」と「英検1級の過去問」

長文はこれ本当に挫けそうになります。

長文という文字通り、本当に長い上にその内容もかなり難しいです。
正直日本語で読んでも内容が難しいです。

政治・社会・歴史・文化・環境問題など、扱うテーマそのものが難しいからです。

しかも内容によっては最近の時事問題もでてくるので、ニュース等にもしっかりついていくことが時に必要になってきます。

自分は単語・熟語に自信はあっても長文になるとからっきりでした。
むしろ最初の数行読んで挫けそうになるぐらいです。

ですが、英検1級に合格するためにはここもしっかりと対策をしなくてはいけませんでした。

またここから教科書選びに迷ったわけですが、他の方の口コミから高評価だったのが「英検1級長文読解問題120」。

中身は自分の苦手な長文のオンパレードです・・。

でもだからこそよいのです。

もちろん全て対訳付きなので、英文を読んだ後に日本語訳を確認することができます。

これも最初から最後まで何度も繰り返して読みました、
気付くとけっこう楽しんでました、あれだけ長文苦手だったのに。

というのも、テーマが広く・深く、英語、というより日本語でも新しい知識として勉強になったからです。
政治・経済・文化・歴史・社会問題、と好奇心を持って学習できる人にはむしろ読み進めることが楽しいと感じるはずです。

それ以外に、長文練習にお勧めなのは「英検1級の過去問」と「英字新聞(ジャパンタイムズアルファ)」です。

英検1級の過去問については、長文だけでなく全テーマにあてはまるのでこちらはもはや受験するのでしたら必須ですね。

英字新聞であるジャパンタイムズアルファも長文だけでなく面接対策用にもオールマイティーに使うことができます。



英作文(ライティング)には「英検1級最短合格!英作文完全制覇」

英作文(ライティング)も正直英語を使って長文のブログ書いてるし、もう特に勉強しなくてもだいじょうぶでしょ、っとほぼ対策せずに受けたら散々な結果に終わりました。

調子に乗っていたところ、いきなり横面を引っ張ったかれた形です。

おかげで謙虚になりましたね ^_^;、対策本を購入しました。
いえ、直前にいちお購入したのですが、時間もないしでほとんど読んでいなかったので改めてしっかり読み直しました。

購入したのはこちら「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」です。
こちらも自分が確認する限りでは一番高評価だったからです。(人の評価になにかと弱い)

一通り読んだ後感じたのは、全然自分のブログの書き方ではダメだった、ということでした。

それはそうですね、ブログ等で好き勝手に書くのと、試験用に起承転結をしっかり考えて書くのではまるで書き方が違います。
自分も起承転結等も意識しはしていたのですが、それでもこの本を読み終わった後、まだまだ甘かったと痛感しました。

英検1級の英作文では、規定の文字数(200~240ワード)で、特定の質問に対してYesかNoを選び、それを根拠づける理由を3つ挙げて書かなくてはなりません。

Yesだから良い、Noだから悪い、ということはありません。

どちらでもよいので、自分が裏付けられる理由を3つ挙げられる方を選択しましょう。

ここで自分の意見だけでなく、具体的にその根拠となるデータや研究・調査なども引用できるとよりポイントは高いです。

また、使う単語も簡単な2級レベルの単語ではなく、1級にふさわしいレベルのより適切な単語を使うと洗練された文となり、高得点にも結びつきます。

それ以外に必要な対策は、普段からニュースは時事を追って、それに対する自分の考えをまとめておくことです。

例えば自分が受けた2019年のライティングのテーマは“宇宙探査はコストに見合うか”“感染症は今後世界で大問題になるか”、等です。

今思えば感染症のテーマはもはや完全に予知ですね。
ここはYesでしたね、現に世界で大問題を超えるぐらいの大大問題になっているので。

このような、実際に自分達の日常に深く関わる時事テーマも扱われるので、それに対してYesでもNoでも普段から意見を言えるように考えをまとめておけるとよいですね。

唯一ライティングの良い点は、面接と違って考える時間がある点、間違っても修正できる点です。


リスニングには「英検1級過去6回全問題集のCD」と「YouTube」

英検1級のリスニングはTOEICに比べて難しいです。

扱っている言葉もスピードも英検1級の方がずっと難しいと感じます。

これはもう慣れしかないのですが、自分が主に使っていたのが「英検1級過去6回全問題集CD」です。
ちなみにCDは過去問とは別売で購入した形だったのですが(出費がなにかと重むという)、とにかく聞きました。

聞いて使われている言葉やスピードに耳を慣らすのが効果的です。

自分の場合はそれ以外にもYouTube等も時々聞くようにしていました。
CNNやBBC等もお勧めです。

リスニングのポイントは、ただ聞き流すのではなく、シャドーイングを同時にすることです。
話しているそばからコンマ0.2秒遅れぐらいで全く同じ言葉を全く同じ発音・アクセントでまねて話すことです。

これはプロの通訳者も行っている練習方法です。

リスニングなのに話して効果あるの?と思うかもしれませんが正しい方法で行えば効果大ありです。
なぜなら正しく発音できるようになれば、今まで聞き取れなかった言葉もしっかりと聞き取れるようになるからです。

シャドーイングの詳細やお勧めのYouTube動画はこちらもご参考までに

YOUTUBEで英語のリスニング力アップ!おすすめ動画8選!!


英検1級面接合格に必要な対策

ようやく筆記合格した~、っと思ったら、はい面接で撃沈でした。

面接終えた瞬間、これは無理だな、と思い、帰り道須賀神社に行ってきました。
はい、あの「君の名は」でセットとなったと言われる場所です、面接地が上智大学ですぐ側だったのです。

集まる観光客の方々と階段を見ただけで願掛けはしなかったのですが、というよりする必要がないぐらいに清々しいぐらいに落ちたと感じたので。

テーマは5つあり、その中から自分が選んだのは“世界から宗教紛争を無くすことはできるか”(確か)。

いや、日本語でも答えられないよ・・、なぜ選んだ自分。

ですが他の設問も同様に難しく選択肢ほぼなしの状態だったのです。

面接もライティングと同様にYesでもNoでも良いので根拠となる理由を3つ程あげる必要があります。

正直1つは思い浮かんでも2つ3つと思い浮かばず、何か強引にこじつけて途中から話がずれてきていると自分でも感じました。
その上最後は話すことがなくなり沈黙

この沈黙は減点の大きな対象となるといろいろなところで事前に確認していたのに。

最後は面接官に矛盾点をつかれ、しどろもどろになって終了、不合格を終わった瞬間に痛感したのでした。

ちなみに2回目の面接では、とにかく沈黙を作り出さないこと、としっかりと言われた内容に対して真っ直ぐに答えられるようにしました。

正確に言うと、選んだテーマが“海洋のゴミをなくすことはできるか”、という自分の関心のある環境問題に対するテーマだったため、自然と話し続けられた形です。

それでも終わった後は正直自信は半々、というより今回も落ちても仕方ないかも、っと思ったらまさかの合格で本当に驚きました。

で、いろいろ長くなってしまいましたが、自分が行った対策は以下の通りです。

・ネイティブスピーカーに面接練習に付き合ってもらう(いなくてもできます)
・「英検1級最短合格!英作文問題完全制覇」と「英検1級 面接大特訓」を読む
・ジャパンタイムズ等時事ニュースを読みYesでもNoでも意見を言えるようにしておく

いきなりネイティブスピーカー?という話になりましたが、自分は毎週英語の練習に言語交換をしているアメリカの友人がいます。
彼に時々面接の練習に付き合ってもらっていたのです。

いや、そんな友達いないよ、って人は無料や低料金でネイティブと話せるオンライン英会話もお勧めです。
ずっとではなく、あくまで面接の間や直前だけでも活用することができます。

話す相手がいなくても、自分でトピック・設問を設けて1人で話すこともできます。
自分も時々1人で練習していました、友達にも毎回付き合ってもらうわけにはいかないので。

頭の中でもよいですし、声にでしてもよいですし(声に出す場合は電車の中や人のいるとこよりは1人部屋にいる時がお勧めかと)。

トピックが思い浮かばないよ、って方はライティングの時にご紹介した「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇がお勧めです。

扱っているテーマがけっこう面接の中で出されるトピックとかぶっていたりもするからです。

自分もここで学んだ内容を面接時に具体的には話したことも合格に大きく結びついたのではないかと思います。

面接対策専門の本としてお勧めなのは英検1級 面接大特訓」です。

こちらは英検1級の面接に特化して作られた本で、政治・経済・教育・医療・科学・環境等々、分野別に様々なトピックと回答例が記載されています。

抑えておくべきポイントや解説、面接官の反論への返し方等も載っていてとても参考になりました。

お勧めなのが「ジャパンタイムズアルファ」ですね。

本屋で320円で購入できてしまいます。
ちなみに全ての本屋に置いてあるわけではないので事前に販売されているかの確認が必要です。(池袋のジュンク堂にはありますよ)

ジャパンタイムズアルファは政治・経済・社会から最近のトレンドやトピックまで幅広いテーマを扱っていますし、一般の英字新聞のように英語びっしりではなく、箇所によっては全文の和訳や単語訳等もついているので読みやすいです。

英検準1級のレベルに到達している人でしたら普通に読み進めることができると思います。
もちろん知らない単語も時々でてきますが、単語訳が載っていたりしますし、なければ辞書で調べて確認します。


英検1級合格にかかった期間・勉強時間

英検1級合格までに受けると決めてから自分の場合2年と2ヵ月程かかりました。

1日の勉強時間は3時間程だったと思います。

ちなみに連続ではなくすき間時間等も合わせてトータルで3時間程です。
3時間よりもう少し長く勉強したかもですが。

後土日に関してはほぼ勉強していません、あえて週2日はリフレッシュということで、といっても勉強というより好きで英語はYouTube等で普通に見ていたと思います。

ちなみに人によって数ヶ月の勉強で合格できる人もいますし、5年以上かかる人もいます。

正直あまり人と比較することは意味がないと感じます。

というのもそもそも勉強に充てられる時間も、受ける前の英語のレベル等も(仮に同じ英検準1級レベルの人でも)、能力や勉強方法も人によって様々だと思うからです。

英語力が高く、毎日24時間フリーな時間があり毎日英語漬けにできる人でしたら数か月で合格は十分可能だと思います。

ですがぎりぎり英検準1級という英語のレベルですと、英検1級合格まではかなりの時間を要するはずです。
1日に割ける時間も、1時間ぐらいですと、その分合格までの時間もかかってきます。

勉強期間や時間より大切なのは、“続けること”です。

毎日30分でも1時間でも英語に触れモチベーションを持続させることです。

この記事を読んでいる方でしたら恐らく英検準1級を持っていてこれから英検1級取得を目指している人も多いことと思います。

もし始めるのでしたら、これからの勉強時間を無駄にしないためにもぜひモチベーションを維持させやり抜いてほしいです。

たとえ1日30分でも、毎日コツコツ勉強すればチリも積もればで数年後には大きな力となっているはずです。

自分も仮に今は英検1級を持っていても勉強しなければあっという間にそれ以下の英語力になると思うので、モチベーションは常に維持し、というよりそもそも英語が好きなので自然と勉強していて維持できるというのもあるのですが、前に進んでいきたいと思います。

まとめ

英検1級は、正直自分にはとても無理、というより遠すぎて生涯受けるつもりはありませんでした。

もう英検準1級でも自分にしてはよくやった、と十分満足していました。

ですが、気が付けば、せっかくならま~1度試しに、と受けてみたら、どんどんずるずるいって、気が付いたらもう少し頑張れば意外と取れるかも、というところまで来れたわけです。

そこからもう一踏ん張りして最終的に2年以上はかかりましたがなんとか取れたわけです。

今は無理、という方もぜひ少しでも興味を持たれたらトライしてもらいたいです。

自分は正直今でも物覚えも効率も普通の人より悪いですし、それでも2年以上コツコツ毎日のように勉強したら合格することができました。

人に及んでいない部分はもうコツコツでカバーです、それ以外の近道は自分にはありませんでした。

英検1級の合格には裏技もショートカットもなく、自分は選択と集中で教材を厳選し、あとは毎日それをコツコツ勉強していただけです。

モチベーションも、英検1級合格、ということ自体が自分にとっては大きなモチベーションとなっていたかもしれません。

途中で折れてしまいそうになった時は、自分のような人間もなんとか合格できていますし、日々の勉強は見えづらくても確実に力になっているはずですので、諦めず合格を目指して頑張って欲しいです!